染めのこと

扱う染料はふたつだけです。藍染は時間と共に色が淡くなり、柿渋は時間と共に色が濃くなります。ぜひ、その変化を楽しんでください。

藍を染める

急ぐと色が出ません。甕の時間に合わせて、少しずつ重ねていきます。

藍甕に両手を入れているところ。手は藍で濃く染まっている

藍は生きています。甕の中で菌が働き、その日の気温と機嫌で色の出方が変わります。濃くしたい日は、乾かしては浸けるを何度もくり返す。空気にふれた瞬間、緑から青へ変わる——その一瞬だけは、何度見ても慣れません。

1–12染め重ねる回数
3–8仕上がるまでの週

着るほどに

褪せることは、傷むことではありません。袖口から、膝から、その人の動きのとおりに色が抜けていきます。藍は日に褪せ、柿渋は日に濃くなる。反対の変わり方をします。

藍 — 褪せていく
染め上がりの藍染めTシャツ。褐色に近い濃い藍
DAY 0 染め上がり。褐色に近い濃さ。
一年着た藍染めTシャツ。縹色まで褪せている
1 YEAR 縹へ。生地がやわらかくなる。
三年着た藍染めTシャツ。折り目から色が抜けて浅縹に
3 YEARS 浅縹。折り目の色が先に抜ける。
十年着た藍染めTシャツ。水浅葱まで褪せた状態
10 YEARS 水浅葱。ここからはほとんど変わらない。

柿渋を塗る

染めるというより、布に膜をつくる仕事です。塗って干す、それだけを繰り返します。

柿渋の液に白い布を浸しているところ

青いうちの渋柿を搾り、二年ほど寝かせた液を使います。塗って天日に干すと、うすい琥珀が少しずつ弁柄へ、やがて渋茶へと深くなる。繊維が締まって水を弾き、布そのものが丈夫になります。仕上げたてはかすかに柿の匂いが残りますが、ひと月ほどで抜けます。

2液を寝かせる年
4–10塗って干す回数

着るほどに

濃くなることは、汚れることではありません。日に当たった面から、袖から、繰り返し使うところほど茶が深くなっていきます。擦れたところだけは、逆に色が抜けます。

柿渋 — 濃くなっていく
塗り上がりの柿渋染めTシャツ。うすい琥珀色
DAY 0 塗り上がり。うすい琥珀。まだ張りがある。
半年経った柿渋染めTシャツ。日に当たった面から茶が差している
6 MONTHS 日に当たった面から茶が差してくる。
三年経った柿渋染めTシャツ。弁柄色まで濃くなっている
3 YEARS 弁柄。布が締まり、水を弾くようになる。
十年経った柿渋染めTシャツ。渋茶色に深まった状態
10 YEARS 渋茶。擦れたところだけ色が抜ける。

いまある一点もの

藍染めTシャツの正面。白く抜けた斑が広がる
藍染 S/M/L
縹 / 三度染め
柿渋染めTシャツの正面。琥珀から茶へのまだら
柿渋 S/M/L
渋茶 / 天日六度
たらいの水で藍染めの布を手洗いしているところ

長く着るために

洗う水かぬるま湯で、単独に。中性洗剤を少しだけ。もみ洗いはしない。
干す陰干し。直射日光は色を早く抜きます。
はじめに最初の数回は色が移ることがあります。淡い色の服とは分けて。
直す繕いと染め直しを承ります。年月が経つほど、直す価値が出ます。

お店について

Kjantatiriは山梨県 八ヶ岳中腹の清里駅前で1984年より輸入雑貨商を長年経営してきました。 現在は近県の道の駅で出店を続けており、引き続き魅力的な品ぞろえで営業をしております。

営業 9:00頃から17:00頃まで ※天候や時期によって変動します。
お休み 不定期 ※12月〜2月頃は雪のためお休みになることがあります。

出店についてはお知らせをご確認ください。

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